大和町まほろば百選 七薬師掛け
七薬師掛け(ななやくしがけ)
「七薬師掛け」とはなにか
大和町の西端に連立する七ツ森の山頂には、それぞれ薬師如来が安置されている。
宝暦12年旧暦4月8日(今から250余年前)に宮床伊達家の家臣八巻景任・景長父子が背負って安置したと伝えられている。
七ツ森には、この七峰を一日で巡拝する「七薬師掛け」といわれる風習があった。
七ツ森は、石神山精神社の存在が示すとおり古より人々の信仰の山であり、霊地であった。この山岳・祖霊信仰の下地の上に、信楽寺跡が物語るように平安時代に登場する真言・天台両宗の新仏教的信仰が習合され、七ツ森に伝わる固有の七薬師信仰が形成されたものと考えられる。
「七薬師掛け」という伝統的な風習は毎年旧暦の4月8日に行われ、七つの山の険しい山道を踏破するという荒行・難行をこなすことで、あらたかな功徳利益があると信じられていた。
(まほろば百選~未来への伝言~第三刊《七ツ森編》より)
1日で七つの山々の頂にある薬師を参る七薬師掛け
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まほろばまちづくり協議会(平成11年度から平成29年度まで)が、地域の再発見、再認識を目的として、私たちの住んでいる身近な史跡、もっと光をあてるべき人物、地域に残る自然・風習などを再考して編集、発刊しました『大和町まほろば百選』(全三刊)の中から厳選した記事を広報たいわに掲載した百選と併せてご紹介いたします。
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