17.宇和館跡(鴇田館)「まほろば百選~未来への伝言~」
17.宇和館跡(鴇田館)【宮床地区】
城主・鴇田信濃國近(天正年中まで居住・鴇田館)は、信濃国井上荘鴇田郷に住んでいたのでこの「鴇田」という字を
用いるようになったと言われています。永享21年(1439)の戦に敗れ、黒川郡に逃れ黒川氏の家臣となり、宇和館城に
移り住みました。黒川氏の滅亡後は伊達氏に属し、その後裔には、伊達藩二代藩主忠宗の側近で二千石を領して着座に
列した鴇田周如がいます。
仙台藩古城書上には「宇和多手城」として記載されており、鴇田氏は、宮床伊達家入部以前の宮床地区領主であった
ことが分かります。