25.八谷館跡「まほろば百選~未来への伝言~」
25.八谷館跡【落合地区】
八谷館は、南北に細長い丘陵の尾根を長さ約130m、幅約25mにわたって削平し、南に高く北に低い上下二段の平場を造ったものです。
昭和47年10月以降、約半年の月日をかけて宮城県教育庁文化財保護課による発掘調査が行われ、その概要が明らかにされました。
八谷城は仙台藩古城書上にもある由緒ある館跡であり、他の黒川氏所属武将が配置された城と同じく戦略性の高い築城思想が読み取れます。
現在は史跡公園として地域に親しまれ、春にはたくさんの桜が舞う名所となっています。
以下、「仙台藩古城書上」より
『八谷城/東西十八間、南北三十八間/東西に十八間、南北に十六間地形あり、古城主八谷冠者、永禄年中まで居住と申し伝え候。
又説には八谷越前守と申す者、天正年中(16世紀)まで居住とも申し伝え候。』