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原阿佐緒賞受賞作品

<外部リンク> 印刷用ページを表示する 掲載日:2022年6月3日更新

 

 原阿佐緒賞受賞作品一覧のページです。

 本ページでは、最新回は全受賞作品、過去回は一般の部「原阿佐緒賞」受賞作品をご紹介します。 

 

「第二十三回原阿佐緒賞」全受賞作品

 宮城県大和町宮床出身の女流歌人「原阿佐緒」にちなみ創設された「原阿佐緒賞」が、今回で第二十三回目を迎えました。
 全国の皆さんから、一般の部458名から889首、青少年の部2,728名から4,531首の応募があり、選考の結果、次の作品が選ばれました。
 選者は 小池 光 氏、秋山 佐和子 氏、皆川 二郎 氏です。

一般の部

お住まい氏名
原阿佐緒賞

秋天に陽だまりのような干し柿よ亡母(はは)のさみしさ今ならわかる

宮城県仙台市

安部 律

優秀賞

最果てに花の島あり礼文島(れぶんとう)歩き辿りし十代はるか

宮城県仙台市

舟山 由美子

被曝して十年(ととせ)の畑に鎮魂の儀式のごとく吾は鍬振る

福島県福島市

今野 金哉

いつになく長めにあてし聴診器医師は間をおき不整脈告ぐ

宮城県栗原市

阿部 仁

懐に悴む指をあたためてネジ締め直す冬の作業場

山形県山形市

鈴木 実

「原阿佐緒」の直伝なるとマフラーを鹿の子編みせる母を偲びぬ

宮城県黒川郡大和町

波間 妙子

青少年の部

学校学年氏名
優秀賞小池 光 選

x=5、方程式は解けたけどとけないままの恋する心

仙台市立郡山中学校

1

伊藤 愛衣

秋山 佐和子 選

忘れ物しただけならば焦げるほど机の木目見つめてはいない

慶應義塾湘南藤沢高等部

(神奈川県)

5

石川 胡桃

皆川 二郎 選

木漏れ日が貴方の肩に揺れている橙色の模様をつけて

宮城県黒川高等学校3

日高 綾音

奨励賞小池 光 選

てこてこと蜂を運んで蟻が行くトラックのよに列車のように

大衡村立大衡中学校2

高橋 芹羽

冬の空かわたれ時の静けさは耳をすますと雪のふる音

宮城県古川工業高等学校

1

佐々木 新悟

雪の日は白い世界に染まりつつ赤い椿がひときわ目立つ

鹿児島市立坂元中学校

(鹿児島県)

2

稲葉 悠人

老猫の骨の細さをいつくしむひとなでごとに齢よ延びよ

立命館慶祥中学校

(北海道)

3

安井 瑞生

登下校歩くこの坂変わらずに変わり続ける私が歩く

大和町立宮床中学校

2

池田 舞

秋山 佐和子 選

憂鬱と焦りをまたも先延ばし苦み際立つ檸檬の香り

川崎市立川崎高等学校

(神奈川県)

2

鈴木 泰考

知らせ来るついに君も自宅隔離マスクつけてもコロナ陽性

ワシントン日本語学校

(アメリカ)

3

竹田 詩音

完成したパズルをながめ交じりあううれしい気持ちさみしい気持ち

大和町立宮床中学校

2

大内 美希

冬の暮れつないだ手離すタイミング掴めぬままで黙る三叉路

宮城県気仙沼高等学校2

佐藤 日和

帰り道ふと風感じ空を見る春指す鳥雲気持ちが晴れる

大衡村立大衡中学校

2

大石 沙希

皆川 二郎 選

我が道を照らせよ照らせ雪明かりこの足跡が無駄になろうと

宮城県古川工業高等学校

1

伊藤 松子

教室に響く雨音哀しくて思わずノートに描く七色

宮城県名取高等学校1

菊地 真依

草の上大きなカマキリしのび足草をゆらせばかまふり上げる

川辺町立川辺中学校

(岐阜県)

1

安藤 琴美

強い思い襷に込めて駆け抜ける都大路で目指す頂点

立命館宇治高等学校

(京都府)

1

池田 悠音

炎天下走り終わった我へ向けレモン錠菓を投げて行く君

川崎市立川崎高等学校

(神奈川県)

2

荒木 真衣

 

※学年は応募締切時令和4年1月現在のものです。

 

過去の受賞作品(一般の部「原阿佐緒賞」のみ)

お住まい氏名

第二十二回

生れたる牛は牛舎によろけ立ちわが指を吸う舌あたたかし群馬県川野 忠夫
第二十一回

泡立てて包めばわづかな母の髪わが子のやうに洗ひてやりぬ

山形県池村 真理
第二十回

青びかる寒風浴びし干しサンマ荷ほどきすれば汐の匂ひす

宮城県

富澤 秀子
第十九回

明かり消し闇となりたる部屋ぬちに檜の柱ほのかに香る

宮城県中嶋 良子
第十八回

墨の香に我は旅するいにしえの欧陽詢の書の美しき

宮城県佐藤 ゆみ子
第十七回

鍬やめて鋤ぐわ買はむ「全壊」の庭の茅の白根掘るため

宮城県高橋 義仁
第十六回

朝の日に等身大のわが影の映る豚舎のカーテンを上ぐ

福島県島 悦子
第十五回

大波に果てし人らのたましひの薄日と遊ぶすすき穂の先

宮城県北辺 史郎
第十四回

つばくろのひなのごとくに我が母は我れのスプーンに口を開けをり

宮城県尾形 八重子
第十三回

ちぎりし如防潮堤の津波の跡曝れたるままに又雪が来る

宮城県佐藤 三代
第十二回

亡き夫のパジャマで編みし布草履素足に履きてシーツ干しをり

千葉県旭 千代
第十一回

死ぬほどの恋ひとつありと言いおればかなた天より哄笑聞こゆ

宮城県高橋 美枝子
第十回

秘密基地のごとくに門扉開かれて集団下校の児ら出でてくる

宮城県大和 昭彦
第九回

船形はわかき山らしドキドキと脈打つように清水湧き出ず

宮城県畠山 みな子
第八回

母を抱き共に湯槽にひたりたり小さくなりし体ささえて

宮城県木村 とみ子
第七回

二胡の音にかきみださるる思いあり弓にはげしく来る嫉妬心

宮城県高橋 美枝子
第六回

テロのイラク津波のインド洋も渡り来し月かと思ふ晧晧と光る

宮城県大宮 源一
第五回

卒寿すぎ逝きたる母の骨拾う苦労の欠けらに言葉かけつつ

宮城県鈴木 蝶次
第四回

深き井戸の中のぞくがに見入りぬ病院ベットのわが初孫を

青森県久米 新吉
第三回

車イスに座りしままの母なれど 「北国の春」に リズムとりたり

宮城県戒野 ゆき子
第二回

麻痺の手に絵を描きゐし姉なりき遺作の紅バラ色褪せてきぬ

宮城県大井 康江
第一回

障害の人らの仕上ぐる注連飾り清やかに藁の匂ひ立つなり

京都府阪根 まさの