大和町「まほろば百選」 伊達吉村

更新日:2024年03月01日

伊達 吉村(だて よしむら)

仙台藩五代藩主 殿は宮床出身でござる!

後ろに屏風があり、その前に座っている伊達吉村の自画像

伊達吉村自画像 仙台市博物館蔵

伊達吉村(1680~1751)は仙台藩五代藩主、黒川郡宮床の領主伊達肥前宗房(だてひぜんむねふさ)の長子として宮床に生まれた。
元禄8年仙台藩主綱村(つなむら)の世嗣(よつぎ)となり、元禄16年綱村隠居の後をうけ、仙台藩五代藩主となり、陸奥守左近衛権少将(むつのかみさこのえのごんのしょうしょう)、従四位上左近衛権中将(じゅうしいのさこのえのごんのちゅうじょう)に進み、後に左兵衛督(さひょうえのかみ)と称した。

吉村の治政は40年に及んだが、初めと終りでは治政の様もずいぶんと違う。

さし当り一ヵ年のやりくりさえ覚束ないみじめな財政事情に曽(かつ)て義理も礼法も存じ申さず云々とある様に次々と藩財政の窮乏(きゅうぼう)を救うべく施策を行ない、治政の晩年には、江戸廻米(かいまい)の利潤だけでも50万両といわれるほどで、藩財政建直に成功した。

吉村はまた、入木道(じゅぼくどう)の奥秘伝に達し、書は言うに及ばず、自ら隣松軒(りんしょうけん)と号し「隣松軒正統18巻」二女和姫に書き与えた「芦ノ下根」など文武両道の英主であった。

宝暦元年享年72歳、「続燈院殿獅山元活大居士」、仙台大年寺に墓がある。

(まほろば百選~未来への伝言~第二刊《人物編》より)

財政難の仙台藩で改革を成し遂げ、建て直しをした五代藩主伊達吉村は宮床伊達家出身で、伊達政宗のひ孫になります。

そして、吉村の孫は、映画「殿、利息でござる!」で羽生結弦さんが演じた伊達重村になります。

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