大和町「まほろば百選」 但木土佐
但木 土佐(ただき とさ)
奥羽越列藩同盟(おううえつれっぱんどうめい)を指導し、薩長に対抗した仙台藩家老
但木土佐(但木成行)
幕末維新の大動乱期に仙台藩を天下国家の桧舞台に押し出し、奥羽越三十一藩の同盟政治を指導した仙台藩宿老(しゅくろう)但木土佐は吉岡の領主であった。
幕末の戊辰の役(えき)、この戦いは封建政治を終結させるにあたっての二つの道、すなわち公武合体型平和革命方式と天皇親政型武力革命方式の二つが東(=東北の道)と西(=西南の道)の二つに分かれて激突した正義と正義、政治と政治の正統性を争う国家レベルの闘いであった。
この戊辰の役は日本における南北戦争ともみなされるが、但木は列藩同盟政府の主席執政官として函館や新潟の外国使臣に独立政府格の外交交渉をもち、もう一つの北日本政府の主張を行動として展開した。
但木土佐は封建日本と近代日本、西南型近代と東北型近代、二重の意味での二つの日本の接点にあって尊い人柱として、その命を終えた人である。
(まほろば百選~未来への伝言~第2刊《人物編》より)
仙台藩の要職にあった但木土佐は、平和的な戦争回避に奔走したが、新政府側と戦うこととなった。結果、仙台藩は降伏した。
更新日:2024年03月01日