吉岡東官衙遺跡
郵便番号
981-3627
所在地
宮城県黒川郡大和町吉岡東二丁目9番地の3ほか
【宮城県指定史跡】 吉岡東官衙遺跡
平成8年6月5日指定
吉岡東二丁目周辺は広大な遺跡で、一里塚遺跡と呼びます。
平成3〜4年に遺跡西部の発掘調査が行われた結果、門のつく塀(東西58メートル・南北54メートル以上で方形に巡る)で囲まれ、規則的に並ぶ掘立柱建物群の跡が発見されました。これらの建物は倉庫と見られ、その柱穴のいくつかからは炭化した米が、また、その周辺からは墨で文字の書かれた食器や硯(いずれも土器)などが出土しました。
これらのことから、ここは奈良時代から平安時代初め頃の役所(官衙)の一部で、米などの税を収めておく重要な場所であったものと考えられました。その役所とは、郡内を治める黒川郡衙の可能性が高く、およそ塀で囲まれた区域は「吉岡東官衙遺跡」として宮城県指定史跡に指定され、現在は公園となっています。

空から見た倉庫群跡
およそ等間隔に並ぶ四角形の穴が柱を立てるために掘られた穴
更新日:2024年03月01日