若いうちから意識しよう！「プレコンセプションケア」

　コンセプション（Conception）は、日本語に訳すと「妊娠」という意味です。プレコンセプションケア（Pre-Conception-Cere）とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。

　プレコンセプションケアによって、女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんをさずかるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることをめざします。

　プレコンセプションケアは妊娠だけに関わる話ではありません。若い世代が自ら健康管理できるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにもつながります。

　18歳以上の適正体重の範囲は、BMI値で18.5〜24．9です。やせ（18．5未満）は低出生体重児等の要因になり、肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群等につながります。適正範囲に収まるように妊娠の前に体重をコントロールすることが大切です。

　1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。また、葉酸も積極的に摂取してください。葉酸はブロッコリー、ほうれん草、納豆などに多く含まれています。

　1週間あたりの運動量は150分ほどが目安です。運動不足の人は今よりも毎日10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。

　喫煙は流産や早産、低出生体重児などのリスクを高めます。今、喫煙している女性は妊娠する前に、完全に禁煙しましょう。自分の意思で禁煙が難しければ、禁煙外来の利用をおすすめします。また、受動喫煙も健康に影響を及ぼすので、パートナーも禁煙するとベストです。

　節度ある適度な飲酒量をこころがけましょう。

　過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。

　できることから始めて、未来の自分と家族のために、1つずつ当てはまる項目を増やしていきましょう。

プレコンセプションケアチェックシート（女性用）(PDFファイル:825.5KB)

プレコンセプションケアチェックシート（男性用）(PDFファイル:823.9KB)

　もっと詳しく『プレコン』について学び、実践してみたい方はこちら

プレコンノート(PDFファイル:3.2MB)

国立成育医療研究センター「プレコンセプションケアセンター」

スマート保健相談室（若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト）