吉川十兵衛の測量関係資料
【大和町指定有形文化財】 吉川十兵衛の測量関係資料
平成7年4月1日指定
吉川十兵衛は、江戸時代の後半、天明2(1782)年に落合松坂に生まれた人物です。
十兵衛は、仙台の岩切で算学(当時の数学)を学び、その道を究めました。この才能は仙台藩に認められ、藩が領内の村絵図(地図に近いもの)を作成する際、およそ黒川郡内は十兵衛に任せられました。
文政5〜6(1822〜1823)年に測量を進め、絵図を見事に完成させると、この功績によって、藩から特別に刀を持つことが認められ、また裏地付きの袴などが与えられました。
現在、この測量に用いた「磁石」、分度器のようなもの、測量データを記録した「絵図仕立帳」、下絵にあたる「麁絵図(あらえず)」などが大切に保存されており、約200年前の測量技術や町内の様子を知ることができます。

測量関係道具
(左上)磁石、(左下)分度器のようなもの、(右)測量の折に身に付けていたという瓢箪
※通常、公開はしておりません。
更新日:2024年03月01日