報恩寺
郵便番号
981-3402
所在地
宮城県黒川郡大和町落合報恩寺字上ノ山31番地
電話番号
022-345-5255
施設情報
報恩寺の始まりについては明らかではありませんが、鎌倉時代に智覚禅師が開いたと伝えられ、後に室町時代から戦国時代にかけて黒川郡の領主であったとされる黒川氏の菩提寺となり、黒川景氏の墓と伝えられている五輪塔があります。
また、最初の位置は、南東方向の窟薬師磨崖仏(穴薬師・波打薬師)がある辺りとも伝えられています。
聖観音菩薩坐像が安置されている報恩寺本堂
【大和町指定有形文化財】 木造伝聖観音菩薩坐像
平成30年4月1日指定
本像は報恩寺の本尊で、頭上に金銅製(一部鍍銀)透かし彫りの宝冠を被っています。宝冠を含めた像の高さは98.9センチメートルです。
像本体は複数の木を合わせて造られていて(寄木造)、表面は全体的に漆を塗った上に金箔が貼られています(漆箔)。また、頭髪は緑色に彩色されています。
これまでに何度か修復されていますが、非常に優れた出来栄えで、造られた年代は14世紀(南北朝時代頃)まで遡る貴重な像と評価されています。
なお、形態的特徴から宝冠釈迦如来坐像として造られた可能性が説かれていることと、少なくとも1774年(江戸時代)以降は観音像として伝えられていることを踏まえ、指定名称には「伝」を加えています。

【画像提供】東北大学文学部東洋・日本美術史研究室
※拝観を希望される場合は、あらかじめ報恩寺にご連絡ください。
更新日:2024年03月01日