第二十七回原阿佐緒賞受賞作品

更新日:2026年06月01日

原阿佐緒賞受賞作品一覧のページです。

本ページでは、最新回は全受賞作品、過去回は一般の部「原阿佐緒賞」受賞作品をご紹介します。

「第二十七回原阿佐緒賞」全受賞作品

宮城県大和町宮床出身の女流歌人「原阿佐緒」にちなみ創設された「原阿佐緒賞」が、今回で第二十七回目を迎えました。
全国の皆さんから、一般の部479名から930首、青少年の部3,309名から4,876首の応募があり、選考の結果、次の作品が選ばれました。
選者は秋山 佐和子 氏、皆川 二郎 氏、菊池 孝彦 氏です。

一般の部

一般の部受賞者

 

お住まい

氏名

原阿佐緒賞

見つかりしきみの欠片を骨壷に

       そっと入れればことり囁く

宮城県石巻市

大林 幸一郎

優秀賞

空席に望郷といふ思ひ乗せ

      下り「こまち」は東京を発つ

宮城県黒川郡大和町

菊地 敬宗

緋色の空にドラクロアの雲占むるままに

   

        阿佐緒の里を夜にいざなへり

宮城県仙台市 遠藤 和暢

若者らみな都へと出てゆきぬ

        あとに残るは夜々の木枯

宮城県仙台市 大江 洋太郎

雲間より朝のひかりの志津川湾

        ひとすじの道水面に走る

宮城県仙台市 庄司 千鶴

おだやかな日常にふとよみがえる

        十五年前の灯りのない夜

宮城県仙台市 鈴木 里美

青少年の部

青少年の部受賞者

学校

学年 氏名

秋山

佐和子

花咲けと水まく先に生まるるは

      ちいさき虹よ命のめぐみ

大和町立

大和中学校

2

大友 咲希

皆川

二郎

年越しに友を胴上げ笑い声

      寒い夜空に夢がはじける

宮城県

古川工業高等学校

1

鈴木 和希

菊池

孝彦

連休後大きくなったゆううつが

    周りに染みて小さくなりゆく

大和町立

大和中学校

2

渥美 奈々

秋山

佐和子

好きなこと指を伸ばせば遠ざかる

    やるべきことが道を埋めてる

宮城県

岩出山高等学校

1

菅原 桜

水彩がにじんでしまい意外にも

      良い色になる美術の時間

三沢市立

堀口中学校

2

八木田 彩愛

夕焼けに影長くなる自転車で

       今日の失敗家まで運ぶ

学校法人

聖書学園

千葉英和高等学校

2

大山 隼也

白い息言葉になる前消えてゆく

    伝えそびれた気持ちのように

宮城県

名取高等学校

2

伊藤 颯流

夜更けまで本音をほどき語り合う

      灯りの下の友のぬくもり

学習院女子

高等科

2

清水 あかり

皆川

二郎

引退の時は近づくさよならは

     いわずにいたい夏の放課後

大和町立

大和中学校

2

久保田 彩月

日暮れ時「おつかれさま」の声響く

        小春日和の生徒会室

徳島市立

高等学校

1 河野 芳紀

夏祭り花火の声とりんごあめ

       暗い夜空に炎がはしる

宮城県

黒川高等学校

2

小林 駿斗

年明けて辺り一面雪景色

     気持ち新たに踏み出す一歩

学校法人

聖書学園

千葉英和高等学校

2

澤村 眞凛

さざ波に思いをのせて瓶流す

       私の気持ち波に任せて

宮城県

名取高等学校

2

上杉 拓士

菊池

孝彦

先輩の過去と恋バナ知ったのは

      部誌が売れない間の会話

秋田県立

秋田高等学校

1

佐藤 柚太

帰り道電車の窓に映る顔

     知らぬ誰かになっていた夜

神戸市立

須磨翔風高等学校

1

岡崎 莉実

恋せずに静かな朝を選ぶ今

      心の波はひとりで足りる

宮城県

古川工業高等学校

2

佐々木 瑠凜

自転車で坂を下れば冷たい風

    それでも速くペダル踏み込む

宮城県

古川工業高等学校

3

三塚 あみ

小説の左手の厚み減っていく

   終わらないでと思っているけど

富谷市立

東向陽台中学校

2

齋藤 明依

※学年は応募締切時令和8年1月現在のものです。

原阿佐緒賞表彰式

日時:令和8年6月20日(土曜日) 午後1時30分開式

会場:まほろばホール 大会議室

原阿佐緒賞受賞作品展示

  会期 会場
1 令和8年6月20日(土曜日)・21日(日曜日) まほろばホール1階 談話ラウンジ
2 令和8年6月22日(月曜日)~30日(火曜日) 大和町役場1階 交流ホール

 

過去の受賞作品(一般の部「原阿佐緒賞」のみ)

過去の受賞作品(一般の部「原阿佐緒賞」のみ)一覧

お住まい 氏名

第二十六回

伊豆沼の命どよめく暁に息のむ妻の肩を抱きぬ 宮城県 川合 進
第二十五回 半壊の蔵よりすくふ奥能登のもろみを絞る陸奥の蔵人 群馬県 遠藤 幸子
第二十四回 七ツ森といへるやまなみ見えていた父のさいごをみとりし窓に 宮城県 加藤 祐子

第二十三回

秋天に陽だまりのような干し柿よ亡母(はは)のさみしさ今ならわかる

宮城県 安部 律

第二十二回

生れたる牛は牛舎によろけ立ちわが指を吸う舌あたたかし 群馬県 川野 忠夫
第二十一回

泡立てて包めばわづかな母の髪わが子のやうに洗ひてやりぬ

山形県 池村 真理
第二十回

青びかる寒風浴びし干しサンマ荷ほどきすれば汐の匂ひす

宮城県

富澤 秀子
第十九回

明かり消し闇となりたる部屋ぬちに檜の柱ほのかに香る

宮城県 中嶋 良子
第十八回

墨の香に我は旅するいにしえの欧陽詢の書の美しき

宮城県 佐藤 ゆみ子
第十七回

鍬やめて鋤ぐわ買はむ「全壊」の庭の茅の白根掘るため

宮城県 高橋 義仁
第十六回

朝の日に等身大のわが影の映る豚舎のカーテンを上ぐ

福島県 島 悦子
第十五回

大波に果てし人らのたましひの薄日と遊ぶすすき穂の先

宮城県 北辺 史郎
第十四回

つばくろのひなのごとくに我が母は我れのスプーンに口を開けをり

宮城県 尾形 八重子
第十三回

ちぎりし如防潮堤の津波の跡曝れたるままに又雪が来る

宮城県 佐藤 三代
第十二回

亡き夫のパジャマで編みし布草履素足に履きてシーツ干しをり

千葉県 旭 千代
第十一回

死ぬほどの恋ひとつありと言いおればかなた天より哄笑聞こゆ

宮城県 高橋 美枝子
第十回

秘密基地のごとくに門扉開かれて集団下校の児ら出でてくる

宮城県 大和 昭彦
第九回

船形はわかき山らしドキドキと脈打つように清水湧き出ず

宮城県 畠山 みな子
第八回

母を抱き共に湯槽にひたりたり小さくなりし体ささえて

宮城県 木村 とみ子
第七回

二胡の音にかきみださるる思いあり弓にはげしく来る嫉妬心

宮城県 高橋 美枝子
第六回

テロのイラク津波のインド洋も渡り来し月かと思ふ晧晧と光る

宮城県 大宮 源一
第五回

卒寿すぎ逝きたる母の骨拾う苦労の欠けらに言葉かけつつ

宮城県 鈴木 蝶次
第四回

深き井戸の中のぞくがに見入りぬ病院ベットのわが初孫を

青森県 久米 新吉
第三回

車イスに座りしままの母なれど 「北国の春」に リズムとりたり

宮城県 戒野 ゆき子
第二回

麻痺の手に絵を描きゐし姉なりき遺作の紅バラ色褪せてきぬ

宮城県 大井 康江
第一回

障害の人らの仕上ぐる注連飾り清やかに藁の匂ひ立つなり

京都府 阪根 まさの

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