殿様コース(2時間)

殿様コース
一里塚(志田町)

一里(約4キロメートル)毎に街道の両側に築かれた塚で、杉の大木が植えられていた。昭和60(1985)年まで現国道4号線東車線に残っていた片方の塚を、翌年、北東方向に移設し、周辺を整備した。
九品寺(志田町)

浄土宗の寺で、元和2(1616)年に現在の鶴巣下草から当地へ移った。山門前に南東の交差点近くから移された宝暦7(1757)年建立の道案内が刻まれた追分石がある。
龍泉院(志田町)

曹洞宗の寺で、寛永5(1628)年に現在の鶴巣下草から当地へ移った。当寺八世の住職を務めた栄洲瑞芝が、「國恩記」を著しており、境内には歴代の住職とともに墓がある。
浅野屋跡・菅原屋跡(上町)

映画「殿、利息でござる!」の中で、中心的人物として描かれた「浅野屋甚内」と「菅原屋篤平治」の生家跡。菅原屋跡に建つ建物に描かれたシャッターアートで、茶屋を営んでいた当時を思い浮かべることができる。
吉岡宿本陣案内所(上町)

大名や幕府の役人など、身分の高い人物たちが宿泊や休憩に使ったとされる「本陣」の跡地にある観光案内所。施設内には当時の様子が分かる資料が並び、映画に関連したグッズ、大和町の地場産品の販売も行われている。
穀田屋(中町)
映画「殿、利息でござる!」では、主人公として吉岡宿の救済に奔走した「穀田屋十三郎」の子孫が営む酒屋。当時と変わらない場所で営業を続けている。
高礼場跡(中町)
幕府や大名が、法令などを記した板札である高札を掲示した場所の跡。人目を引く場所に立てられるものであり、当時、この場の人の往来が多かったことが伺える。
早坂屋跡(下町)

篤志家の一人に名を連ねる「早坂屋新四郎」の生家跡。当時の早坂屋は吉岡宿下町一番の大店であった。また、映画内で触れられていた温泉堀削事業を実際に行っており、その際に掘り当てられたのが仙台にある定義温泉だと言い伝えられている。
中興寺(下町)

奥州街道、出羽街道の分岐点そばに位置し、吉岡宿における出羽街道の終点。六百年を超える歴史を誇り、吉岡宿の当時を描いた「仙台領奥州街道絵図」【仙台市博物館蔵】にもその名前が記されている。
更新日:2024年03月01日