大和町「まほろば百選」 タンガラ森考
タンガラ森考
七ツ森の七薬師信仰を考える上で注目すべき点は七ツ森のそばにある「タンガラ森」の存在である。タンガラ森の山頂には文殊菩薩像(もんじゅぼさつぞう)が安置されているが「文殊菩薩」とは「薬師如来の脇侍(セットでおかれることが多い)の仏像」であり、その意味で七ツ森とタンガラ森は密接不可分の関係にある。
七薬師と文殊菩薩、七ツ森とタンガラ森、まことに知性と情緒の深み、想像力の豊かさを感じる構図である。自然と人間と薬師如来をめぐる信仰のドラマが1000年の時間の帯の中に無数に綴られている、そんな思いにもなるのである。
そして、七ツ森とは、そういったドラマの天与の舞台であり、宝庫であることに改めて気づかされるのである。
(まほろば百選~未来への伝言~第三刊《七ツ森編》より)
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七ツ森自然遊歩道パンフレットはこちら (PDFファイル: 2.5MB)
更新日:2024年03月01日