大和町「まほろば百選」 七薬師掛け

更新日:2024年03月01日

七薬師掛け(ななやくしがけ)

「七薬師掛け(ななやくしがけ)」とはなにか

大和町の西端に連立する七ツ森の山頂には、それぞれ薬師如来が安置されている。

宝暦12年旧暦4月8日(今から250余年前)に宮床伊達家の家臣八巻景任(やまきかげとう)・景長(かげなが)父子が背負って安置したと伝えられている。

七ツ森には、この七峰を一日で巡拝する「七薬師掛け」といわれる風習があった。

七ツ森は、石神山精神社(いわがみやまずみじんじゃ)の存在が示すとおり古より人々の信仰の山であり、霊地であった。この山岳・祖霊信仰の下地の上に、信楽寺跡(しんぎょうじあと)が物語るように平安時代に登場する真言・天台両宗の新仏教的信仰が習合され、七ツ森に伝わる固有の七薬師信仰が形成されたものと考えられる。

「七薬師掛け」という伝統的な風習は毎年旧暦の4月8日に行われ、七つの山の険しい山道を踏破するという荒行・難行をこなすことで、あらたかな功徳利益があると信じられていた。

(まほろば百選~未来への伝言~第三刊《七ツ森編》より)

紅葉のなか、リュックを背負った人々がロープを頼りに山頂を目指して登っている写真

1日で七つの山々の頂にある薬師を参る七薬師掛け

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